詩と絵が作り出す冬の物語
「ゆきだるま」
詩: 武鹿 悦子
絵: 牧野鈴子
発行: ひさたかチャイルド
【あらすじ】
詩と柔らかな絵がマッチした本。
日曜日、こどもたちは雪の中、ゆきだるまを作る。月曜、火曜、水曜…、ゆきだるまは形を変えながら消えていく。春の気配だけを残して。
【この本のココが良い!】
静かな雪景色の中、微かに響き渡る音色が聞こえてきそうな詩の言葉が心地良い。
詩から読み取れる情景を想像しながら味わえる本である。ゆきだるまはなぜ溶けてしまったのか、溶けたあとには何が残るのかを子供と話してほしい。冬の季節から、春の季節へと移り変わる瞬間を感じられる。
一風変わったおばけの話
「おばけマンション」
文: 鈴木 翼
絵: 村上康成
発行:世界文化社
文章: 少ないが、内容は少し理解が必要
盛り上がり度: 声色を変えて読むと引き込まれていた
【あらすじ】
たくさんのおばけが住むおばけマンション。一風変わったおばけが勢揃い。魔女の部屋に遊びに行った男の子と女の子。そこで起こった出来事とは…。まさかの衝撃ラストとは。
【この本のココが良い!】
推理力や洞察力が試される。おばけ=白くて、風船のような風貌に目と口がついたもの、と思い込んでいる娘は、最後に「おばけは?」と言っていた。 この本に出てくるおばけは、化け物に近い。内容は最後に驚かされる展開になり、良い意味で裏切られる本だった。子供に「ばける」の意味を理解してもらうまで、何度か読む必要があるかもしれない。
好き嫌いのある子もぺろっと食べる
「にんじゃべんとう」
文:木坂 涼
絵:いりやまさとし
発行:(株)教育画劇
文章:少なめ
絵:可愛いらしく、キャラクターが馴染みやすい
【あらすじ】
お弁当を作る過程を面白く、擬人化。「にんじゃおむすび」が弁当の具材となるものに、忍術をかけながら、おかずに仕上げ、お弁当を完成させるおはなし。 エビやコロッケにはきつねのゆ(油のこと)で揚げたり、アスパラにはベーコンの腹巻を巻きつけたり。絵も可愛く、ほっこりします。
【この本のココが良い!】
好き嫌いがあって、なかなか食が進まない子供も、可愛く変身したおかずに愛着が湧いて、食事のときに、楽しく食べられるようになりそう。子供が、お弁当を開け、どんな風に作られているのかを、自ら考えることで、想像力が鍛えられると思います。
子供も一緒にカレーを作ろう!ぐるぐるシリーズ
年齢:言葉が分からなくても大丈夫、ママと一緒に手を使ってみよう
文章:少なめ、絵中心
盛り上がり度:◎
【あらすじ】
野菜、肉と鍋が書かれたページで構成され、
ひとつひとつ材料を切って、ぐるぐるかき混ぜて、カレーライスを作るおはなし。
【この本のココが良い!】
誰もが知る、カレーライスという定番メニュー。野菜を切って、入れて、混ぜるという工程が、子供にシンプルで分かりやすい。テンポも良く、親子で会話しながら読むことができる。娘は、おままごとが好きなので、絵本に合わせて材料を切ったり、モグモグと食べる真似をして、楽しんでいた。
はじめに
はじめまして。
3歳の娘がいる、さくらんぼママです。
この度は、「さくらんぼママ 3歳からの本選び」と題したブログを立ち上げました。
もともとは、本をあまり読まないママですが、娘の成長のために、と思い、子供に読み聞かせをするようになりました。
読み聞かせを通して、絵本には想像力が豊かになる種がたくさん詰まっていると気付かされました。また、親子がコミュニケーションを交わす良いきっかけにもなると思っています。
数多くある絵本の中から、少しずつですが、本を紹介していきたいと思います。
本の紹介は、個人の主観による感想になります。その本の良いところを伝えられたら、と思っています。
このブログをご覧いただいている方のお役に立ちますように。
さくらんぼママ🍒